中学受験はしたほうがいい?今さら聞けない中学受験のことをまるごと解説【2023年度最新版】

中学受験はしたほうがいい? 今さら聞けない中学受験のことをまるごと解説 【2023年度最新版】

小学生のお子様をもつ親にとって、子供の将来のために中学受験をさせるか非常に悩まれると思います。近年、中学受験者数は増加傾向にあり、5人に1人の小学生が受験している現状です。

「中学受験は必要か?」「周りが中学受験の準備をしていて焦っている」

このように悩まれている親や保護者の方向けに、中学受験について詳しく解説します。

目次

中学受験とは

中学受験のメリット・デメリット

中学受験で親ができることは?

まとめ

中学受験とは

中学受験とは、私立の中学や国公立の中高一貫教育校等に入学するために試験を受けることを言います。

中学受験は2023年現在、増加傾向です。

「2023年首都圏中学入試総括レポート」によると、首都圏中学入試の受験者数は、前年度(2022年度)から4,100人増加し過去最多の6万6,500人となりました。そして、小学校卒業生数に占める受験率も22.6%です。中学受験者は2016年入試以降、8年連続で増加しています。

中学受験者が増加している要因と考えられるのは、

2016年度入試から私立大学の入学定員厳格化で合格者数を絞る大学が増え大学付属校を選ぶ学生が増えたことや、コロナ禍の私立中学のオンライン授業の普及で導入の速さや教育の質の高さが話題になったことです。

また、中学受験と高校受験は違いがあります。

偏差値入試問題難易度
中学受験受験する母数が小さいので偏差値50は高校レベルにすると偏差値65〜70ほど。高校受験に比べて入試難易度が高い。学校で習わない範囲の問題や応用問題が出題される。
高校受験受験する母数が大きいので平均的な成績の場合、偏差値50相当。ほとんどの中学3年生が受験するため入試難易度が中学校の授業ベース。教科書問題レベルが出題される。

中学受験は、小学校の教育課程だけでは難しく学校以外の勉強が必要になってきます。ほとんどの中学受験生は塾に通って勉強します。小学校3年の冬から受験対策をしていくことが一般的です。お子様が中学受験をすると決まったら入塾を検討しましょう。

中学受験のメリット・デメリット

続いて、中学受験のメリット・デメリットについてお話しします。

メリット

【質のいい教育を受けることができる】

私立中学や国公立の中高一貫校は、授業内容が高水準である場合がほとんどです。学校ごとに異なる教育理念があり、お子様の長所を伸ばしたり特性に合った学校で学ぶことができます。また、教育理念は受験校を選ぶ基準にもなるので、入学しても同じ志を持った仲間が多く勉強のモチベーションを維持しやすいです。中学生のうちから勉強の習慣がつきやすいですね。

【早い段階で大学受験対策ができる】

中学受験を実施する学校は中高一貫校が多いので、中学を卒業したらそのまま付属高校に進学します。一般的に高校受験をする必要がないので、その分早く授業が進み大学受験対策も早くできるようになります。また私立校の場合は、授業の進度が早く先取り学習の必要性が低いことが多いため、塾に行かなくても学校で充実した学習サポートを受けられることがあります。志望大学に入学するためには、大学受験対策の時間を多くとるに越したことはないですね。

【高校からでは入れない学校に入学できる】

2022年からの新学習指導要領の影響から、中高一貫校では高校からの入学者募集を停止している高校が増加しています。都内の有力校である本郷や豊島岡女子学園などの中高一貫校はすでに高校入学者の募集を停止しています。行きたい高校が入学者募集停止している場合があるので、こういった学校は中学受験で入学する必要があります。行きたい高校の情報は早めにチェックしましょう。

デメリット

【費用が高い】

中学受験ではほとんどの受験者が塾に通って受験対策をします。小学3年生の冬から塾に通い始めるご家庭が多く、そうなると約3年分の塾代・交通費・教材費がかかります。また志望する中学が私立の場合、約400〜1000万の授業料などがかかります。お子様に質の高い教育を受けさせることができる反面、費用が高くなってしまいます。ご家庭の経済的負担をよく考えて受験に望むことが重要です。

【勉強に苦手意識を持つ可能性】

遊び盛りである小学生のお子様に無理に勉強を強いたり、塾や膨大な宿題で遊ぶ時間が減りストレスになってしまうと勉強が嫌いになる可能性があります。また、中学受験に挑戦して成功しなかったらお子様の自信喪失や勉強に対する苦手意識を持つ可能性があります。中学受験の期間は、お子様の身体も心も一気に成長する不安定な時期です。勉強に対するストレスや周りからのプレッシャーに敏感です。そして中学受験は長期戦です。親や保護者の方は、お子様の様子を見てお子様の気持ちを尊重し受験をサポートしていく必要があります。

中学受験で親ができることは?

中学受験はお子様ひとりだけではなく、家族一丸で乗り越えていく必要があります。親が中学受験生にできることをお話しします。

【精神面でケア】

小学生は精神的に未熟で遊び盛りな時期です。遊ぶことを我慢して受験勉強をしています。勉強好きでもない限り、机に向かって勉強することは苦痛を感じることもあります。また、受験に対してプレッシャーやストレスを感じます。お子様の様子をよく見て、会話をするときは、学校であったことや楽しかったこと、相談などお子様が勉強以外の話題でリラックスできるように気を付けましょう。お子様の勉強姿勢が悪いとき、叱るように責めてはいけません。そのようなときは、お子様と中学受験をする理由や志望中学に入学できたらやりたいことなどを改めて話し合って、親子で初心に戻りましょう。

中学受験は長丁場で、親同様お子様も余裕がなくなったり不安になったりします。お子様が不安そうにしているときは、日々の頑張りを褒めて自信をつけてあげたり、一緒に勉強してお子様の不安がやわらぐようにしましょう。

【勉強面でサポート】

勉強環境を整えてあげましょう。お子様の勉強中はテレビやスマホを遠ざけ勉強に集中できるようにしてあげましょう。

小学生にとって、自分で受験勉強のスケジュールを立てたり長時間集中力を維持することは難しいことです。お子様が勉強しているときは一緒に勉強を見て、勉強のスケジュールを管理してあげましょう。

そして、中学受験は学校で習わない範囲が出題されるので塾や家庭教師の力が必要になります。塾の場合は送迎をし、塾の先生にお子様の苦手科目や特性などを聞いて連携をとってお子様の勉強を支えていきましょう。

【経済的サポート】

中学受験は”中学受験のデメリット”で前述したように塾代や入学後の授業料で費用が高くなります。塾によってカリキュラムや費用が変わってくるので入塾費用の比較、そして家庭教師や個別指導の場合も考えましょう。子供が欲しがる参考書や本があれば買って与えましょう。中学受験後の費用は、授業料のほかに入学金や制服代などがかかります。合格しても期限内に入学金などが納められないと入学取り消しになることもあるので注意しましょう。

まとめ

ここまで中学受験についてお話ししました。

中学受験は親のサポートなくしては大変難しいことがわかりました。

お子様が「中学受験をしたい」と言ったときは、ご家庭でよく話し合って計画し中学受験対策をしていきましょう。

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