中学受験の作文問題。特徴や対策などを解説!
中学受験で出題される作文問題とは?
作文を書くのに必要な力とは?
作文問題の具体的な対策方法
まとめ
中学受験で出題される作文問題とは?
お子さんの中学受験をご検討されている保護者の皆さん、公立の中高一貫校と一部の私立中高一貫校では入学試験で作文問題が採用されているというのをご存知でしょうか?
公立の中高一貫校は私立校と比べて学費をかなり抑えることができます。にもかかわらず私立校のような特色ある質の高い教育を受けられることから「お子さんを公立校に通わせたい!」と考える親御さんも多いようです。
そこで乗り越えなければならない壁になるのが「適性検査」。
中でも作文問題に不安を感じるお子さんや、どう対策したらよいのか分からない保護者の方はたくさんいるのではないかと思います。
そこで今回は中学受験で出題される作文問題について、その特徴や具体的な対策方法をお伝えします。
東京都の公立中高一貫校では、2つの文章を読み、それに関連した自分の意見や考えをまとめる作文問題が出題されます。解答する文字数は400字~450字の場合がほとんどです。
作文用紙で換算すると1枚ほど、決して多くない文字数ですよね?
だからといって油断してはいけません。作文に限らず記述問題は少ない字数で答える必要がある時ほど、伝えたい内容を的確かつ簡潔に文章化する力が求められます。
その力を緊張する入学試験で、しかも初見の文章に対して発揮しなければならないと思うと、やはりしっかりと練習しなければ結果を出すことはできません。
作文を書くのに必要な力とは?
では作文を書くためにはどのような力が必要なのでしょうか?
ここでは代表的なものを2つ挙げていきます。
1つ目は「物事に関心をもつ力」です。
作文問題のテーマとして取り上げられる題材は多岐にわたります。学校ごとに特色あるテーマを出題する場合も考えられますが、練習の段階ではあらゆるジャンルの問題に触れておくことが重要です。
日頃からニュース番組などを見て時事問題に関心をもつようにしてみましょう。読書をするのもよいですね!子ども向けの新聞やニュース番組もありますから、お子さんがなるべく抵抗感を抱かない方法を探してあげてください。
2つ目は「文章を読む力」です。
先ほど読書を話題に挙げましたが、読書をするメリットは文章に慣れることだけではありません。文章を読むスピードが速くなったり、語彙が増えたりと、他にもお子さんに良い効果をもたらすことが期待できます。
まずはお子さんが気になる内容の本を、1日5分からでも構いませんのでチャレンジしてみましょう。
文章を読む力は1日2日で身につくものではありません。しかし文章は作文に限らず他の教科でも、さらに言えば日常生活の中でも触れるものですから、そういった意味でも身に着けておいて損はないと思いますよ。
作文問題の具体的な対策方法
ここからは作文問題の具体的な対策方法についてお伝えします。
と言っても方法はシンプルで「とにかく書いてみる」というものです。
言葉で書いてしまうと簡単に聞こえますが、いくつかポイントがあります。
最初のポイントは「書いたら必ず添削してもらうこと」。
作文はただ書けばよいというものではありません。
意見や考えが明確になっているか、それが分かりやすく簡潔にまとめられているかなど、採点する際にチェックする項目というのが必ず存在します。
また字数制限の他に「〇段落にまとめる」「1段落目に意見を書き、2段落目にその意見となった理由を書く」など、問題によってはさらに細かい指示が出されていることがあります。
そういった指示を守ることができているかも採点基準の1つです。
お子さん自身や保護者の方で出来具合を判断するのではなく、必ず塾の先生など専門の知識をもったプロの方に添削してもらいましょう。
そして次のポイントは「添削してもらったら書き直す」ことです。
添削してもらい、その内容を確認して終わってしまうのはとてももったいないです。全く同じテーマを使い、添削してもらった内容を踏まえて必ず書き直しをしましょう。1度目に書いた文章と比較しながら書き直すことで、効率よく作文の力を身に着けることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は中学受験で出題される作文問題について、概要や身に着けておきたい力、具体的な対策方法などをお伝えしました。
作文はすぐに能力を伸ばすことが難しい分野だと思います。お子さんが少しでもやる気になって学習に取り組んでもらえるような工夫が必要なのではないでしょうか。
お子さんの中学受験を考えている、または公立中高一貫校の受験を検討されている保護者のみなさんに少しでも参考になっていれば嬉しいです。