中学受験に合格するには塾はいつから通う?塾の選び方も併せてご紹介
中学受験には塾が必要なの?
中学受験のための学習方法にはいくつかの選択肢が考えられます。どのようなレベルの学校を受験するのか、現在住んでいる地域が都会なのか地方なのかによっても違ってきます。様々な状況を考慮して学習法も選択しましょう。
都会に住んでいて、かなり高いレベルの学校を受験するのであれば塾に通うのが最もよいでしょう。中学受験のコースのある、実績のある塾であれば、これまで培ってきた豊富な情報があり、カリキュラムが充実していますし、中学受験の指導経験豊かな講師もいます。また、周りには同じ目標を持った子供たちがたくさんいて、友達にもなれるし、大きな励みにもなります。かなりの部分を塾に任せることができますし、親の負担も軽くなります。
ただ、そのような塾があるのは都市部に限られるでしょう。地方に住んでいて、中学受験を目指そうとするとそのような塾に通うことはできません。そういう場合は、家庭教師を頼んだり、中学受験の講座のある通信講座やオンライン講座を受けるという選択肢があります。中学受験の指導実績のあるプロの家庭教師を見つけたり、カリキュラムの整った通信講座、オンライン講座を受講すれば、十分に合格することは可能でしょう。
親の負担も考える必要があります。通常、共働きの家庭が多いですし、そうではなくても、親がある程度教えるとなると、大きな負担になります。その点からも、できるだけ親の
負担が軽くなるような塾や、家庭教師、通信講座を見つけることが大切です。
もう一つ、志望する中学校のレベルについてです。非常に高いレベルの学校を受験する場合は、それ相当のカリキュラムのある塾に通うのが望ましいでしょう。しかし、それほど高いレベルの中学でない場合は、カリキュラムのしっかりした通信講座やオンライン講座を受講するのもよいかもしれません。特に、学習の習慣がついている子供の場合には、効果的だと思われます。また、成績が良くて、特に受験勉強をしなくても目標の学校に合格できそうであれば、市販の問題集などを使って自分で学習することも可能でしょう。
塾に通う時期はいつから?
アンケートによると、中学受験をする場合は小学4年生から塾に通い始めるケースが最も多いようです。事実、中学受験コースのある塾では4年生からのコースが中心となっています。ただ、5年生からというコースもあります。
大まかな学年ごとの流れとしては以下の通りです。
4年生・・毎日勉強する習慣を身につけて、基礎知識を確実に習得する。
5年生・・本格的な受験勉強を始め、受験に必要な知識を身につける。
6年生・・自分の志望する学校の入試対策をおこなう。
本格的な受験勉強は5年生からと考えておくとよいでしょう。
大手の塾では4年生からのコースを設けている場合が多いようです。塾に通うのは早ければ早いほど良いというわけではありません。あまりに早くから塾に通い始めると、受験勉強の期間が長すぎて途中で息切れしてしまったり、勉強が嫌いになったりすることも考えられます。
塾に通い始める時期は、本人の成績によっても変わってくると思われます。学校の成績が必ずしも上位でない場合は、4年生から通うのが良いでしょうし、成績が非常に良くて毎日家庭学習をする習慣がついている場合は5年生からでも遅くはないでしょう。
塾を選ぶポイント
中学受験のための塾を選ぶ場合、普通の学習塾ではなく、中学受験専門のコースのある塾を選ぶことが大切です。普通の塾では通常の学校での成績アップの効果は期待できますが、応用問題の多い中学受験には対応できません。以下、箇条書きに、塾を選ぶポイントについて述べていきましょう。
①中学受験では、小学校で習う範囲だけでなく応用問題も出題されます。そして、各中学校の入試問題は一律ではなくそれぞれ特徴があります。それで、各学校ごとの入試の特徴について十分な情報を備えている塾を選ぶべきです。
②しっかりした年間カリキュラムが作られていて、応用問題に十分に対応できる教材を使用している塾を選びましょう。
③定期的に復習テストを行い、また、時々全国模試も実施している塾を選びましょう。
④講師の対応の良い塾を見分けることも大切です。たとえば、子供の質問に分かりやすく答えてくれたり、保護者の質問や相談にもていねいに応対してくれるなどです。
⑤塾へのアクセスも大切です。片道1時間もかかるようだと問題です。それほど遠くなく安全に通える塾を選びましょう。
塾には、集団指導の塾と最近増えてきている個人指導の塾もあります。子供の性格などを考慮して選ぶとよいでしょう。一般に集団指導の場合、授業料はやや安く、授業は一定のペースで進みます。そのため、授業についていけない子や、逆に簡単すぎると感じる子も出てきます。
一方、個人指導では、費用はやや高めですが、生徒のレベルや性格に合わせて教えてくれるため効率的な学習が期待できます。質問もしやすいですし、内向的な子供は個人指導が向いているかもしれません、ただ先生との相性が問題です。
都会では、適切な塾を見つけるのはそれほど難しくないかもしれませんが、地方では見つけるのが困難です。そのような場合は、通信講座や家庭教師、あるいは、最近増えてきているオンライン講座の利用がおすすめです。たとえ、適切な塾がなくてもそれらの効果的な利用で、合格することは十分に可能でしょう。
①通信講座は古くからありますが、現在は、紙の問題用紙やテキストからデジタル教材へと移行しつつあります。昔ながらの郵送のシステムだと、どうしても時間的ロスが生じるので非効率的です。その点、デジタル教材だと、問題を解いてすぐに送ることができるので非常に便利です。中学受験に特化した通信講座では、システム化されているので大きな効果が期待できます。ただ、自学自習形式になるので、ある程度学習習慣のついているケースでの利用がおすすめです。
②地方でも家庭教師に来てもらうことはできます。ただ、家庭教師の場合は、大学生がアルバイトで教えているケースも多々ありますから、中学受験の指導経験のあるプロの教師に依頼するようにしましょう。システム化された教材のある塾の家庭教師だと、十分に効果が期待できるでしょう。
③コロナ禍以降普及し始めたオンライン指導塾もあります。個人指導塾のオンライン版と考えてよいでしょう。自宅にいながらにして、個人指導の塾と同じような指導が受けられます。パソコンやタブレットを使うので、デジタル機器に慣れている現代の子供たちにとっては学びやすいと思われます。もちろん、わからないところはいくらでも質問できますし、個人指導ですからていねいに教えてもらえます。
まとめ
以上のように、中学受験には様々な選択肢がありますから、状況に合わせて、ふさわしい選択をしていくのが良いと思います。決して、適切な塾がないから中学受験は無理だということはありません。様々な選択肢を考えてみてください。