中学受験に合格するための勉強法【理科編】
目次
中学受験の理科はどんな問題が出題される?
理科が苦手な子どもの特徴
理科の勉強法をご紹介
まとめ
中学受験の理科はどんな問題が出題される?
典型問題や知識を問う問題が出題されることはもちろんですが、近年では思考を問う問題が出題されることが増えてきています。例えば、習っていない事柄に対して、図や表を理解し、自ら問題を解決していくという思考力を問われる問題が出題されています。そのような問題に対応していくため、理科を丸暗記で乗り越えるのではなく、なぜそのような現象になるのかという「なぜ」を大切にして、勉強に取り組んでいく必要があります。
理科が苦手な子どもの特徴
【全てを丸暗記しようとしている】
理科が苦手な子供の特徴として、理科で習った事柄を丸暗記する傾向にあります。実験器具や虫の名前など暗記が必要なものもありますが、なぜそのような現象になるのかを考える必要があるのが、理科という科目です。例えば、「氷に塩をかけると温度が下がるのはなぜなのか」「静電気が発生するのはなぜなのか」などです。
【苦手だと決めつけている】
理科が苦手だと決めつけてはいないでしょうか。子供は、周りから理科が苦手であるというレッテルを貼られると、子供自身で苦手だと決めつけてしまいます。ですので、苦手だと決めつけず、いかに理科に興味を持たせるかが重要です。例えば、日常において、「ワクチンを打つと体ではどのようなことが起こっているの?」「火はなぜ赤いの?」「ご飯を噛み続けていると甘くなるのは、なぜなの?」などのように、質問を投げかけて一緒に考えてみるということがおすすめです。そうすることで、理科や日々の現象に興味をもち、理科の好きな分野を発見するきっかけとなります。さらには、博物館や科学館に行って理科について体験をする場所に行くことをおすすめします。東京では、日本科学未来館がおすすめです。夏休みには、理科を体験できるイベントがたくさんあり、大人も子供も楽しむことができます。また、スタッフに話を聞いてみることで、理科についての知見を広げることができます。このように、体験を通して子供に考えさせることによって、その体験した時のワクワク感が理科を好きになるきっかけの一つとなります。
【計算が苦手】
実は、理科では、計算問題も多く出題されます。「計算が苦手である。」「計算でケアレスミスをする」このような場合ですと、理科の得点を上げることができません。ですので、計算力が必要な科目です。計算が苦手で、理科が苦手になっている可能性があります。
理科の勉強法をご紹介
理科は、細かく分野分けすると、物理、化学、生物、地学の4つの分野から構成されています。それぞれの分野によって勉強の方法が異なりますので、詳しく分野ごとに紹介していきます。
【物理分野】
物理分野では、算数と同様計算力が必要になってきます。ですので、日頃から、計算力を養っておく必要があります。特に、物理分野では、てこや滑車の問題が頻出であり、理科の中でも難しい単元の一つです。この分野では、知識のインプットよりも典型問題を何度も解きアウトプットをすることが得点に結びついていきます。このように、解き方に慣れることで、入試で出題される応用問題にも対応ができるようになります。
【化学分野】
実際に実験の様子を動画、図鑑、教科書などで視覚的に見ておくことをおすすめします。
その理由は、実際に実験している様子を図で見ておかないと、実験のイメージをしにくいからです。さらに、化学分野では物理分野と同様に計算力が必要ですので、理科の得点力を上げるためにも計算トレーニングを欠かさないようにしましょう。
【生物分野】
丸暗記ではなく、図をみながら覚えることを推奨します。その理由は、丸暗記では、一時的に記憶をすることができますが、長期記憶には向いていません。ですので、図をみながら、理解し覚えていくことで、記憶を呼び起こすきっかけを増やすことに繋がります。またテストでは、「虫の図」を書かせる問題も出題されます。ですので、教科書や資料集に載っている図を見て、勉強をしていく必要があるのが、生物分野です。
【地学分野】
地学の分野では、月や天体について出題されるということから、空間認知力が必要です。
ですので、立体的にイメージをして考えることが大切になってきます。具体的には、天体を上から下から、横からみた時など、色々な角度からみた時にどのようになるのかをイメージすることが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。理科では、それぞれ4分野に分かれています。勉強する上で大切なことは、丸暗記をしないことです。確かに、暗記をするところもありますが、丸暗記ばかりには頼らず、図を使ってイメージしながら勉強を進めていくことがとても大切な科目です。また、物理分野や化学分野では計算力が大切になってくるので、計算力を鍛えることも忘れないようにしましょう。そうすることで、理科の得点アップだけでなく他教科である算数の得点力アップにも繋がります。今回も最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。