【小学校受験】図形模写の問題について解説!
お子さんが図形模写の練習をする中で、「線が曲がって図形がゆがんでしまう」「お手本通りに図形を描けず、いつもずれてしまう」といった悩みを抱える保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はお子さんが図形模写を得意分野にできるように、図形模写の練習方法や気をつけるポイントなどを解説します。
目次
【小学校受験】図形模写の問題とは?
【小学校受験】図形模写の問題の練習方法
【小学校受験】図形模写の問題で気をつけるポイント
まとめ
【小学校受験】図形模写の問題とは?
小学校受験で出題される「図形模写」とはその名の通り、お手本の図形や線をお手本と同じように描くことです。「点描写」というものもあり、これは点をつないで描かれた図形をお手本通りに描く問題です。
図形模写の分野では運筆能力と図形を正しく認識する能力が求められます。運筆能力はお子さんが筆記用具を上手に使いこなせるかという点が重要です。これらに加えて観察力や集中力、持久力、注意力などが必要とされるので、お子さんが苦手意識を持ちやすい分野でもあります。
【小学校受験】図形模写の問題の練習方法
基本的な練習方法は次の通りです。
図形模写の場合、鉛筆を持たない方の手の指でお手本の図形をなぞります。それに合わせて鉛筆を持っている手で模写を進めます。また、点描写の練習は最初に書き出しの部分を指で確認し、それと同じ位置に鉛筆を置いて模写を進めていきます。
たったこれだけかと思われるかもしれませんが、小学校入学前のお子さんにとってはとても難しいことです。練習をしているとそもそも線を自由に書けなかったり、線がまっすぐではなく弓のようになったりする場合があります。これは運筆が身についていないことや筆圧が弱いことが原因です。
これらを身につけるにはまず鉛筆を正しく持つ練習をしましょう。保護者の方が持ち方を教えたり、動画などもあるので親子で一緒に鉛筆の持ち方の練習をしたりすることもできます。
鉛筆を正しく持てるようになったら次は紙にグルグルと線を書く練習です。直線やギザギザの線も書いてみましょう。自分の思い通りに鉛筆を動かしたり、適切な力加減で線を書いたりできるまで繰り返し練習してください。このとき、2BやBなどの濃くて柔らかい鉛筆を使用することをおススメします。
【小学校受験】図形模写の問題で気をつけるポイント
【ルールを決めておく】
図形模写では図形によって書き方のルールを決めておきましょう。例えば、
・丸は下から時計回りに描く
・三角形はまず頂点から左斜め下に直線を書く。次に頂点から右斜め下に直線を書く。最後に底辺を書く。
というようなルールです。その図形を描くときはルールに従って毎回同じ書き方をするとコツがつかめるでしょう。
点描写も同様にルールを作っておきます。書き出しの点を間違えないように必ず指で確認してから書き始める、基本的に線は上から下もしくは左から右に書く、線の最後は必ず点でとめるなどのルールをお子さんと共有して練習してみましょう。
【焦らないことが大切】
ここでいう「焦らない」には2つの意味があり、ひとつは図形を描くときに焦らないという意味です。模写は焦っておおざっぱに描くものではありませんし、目視だけで描こうとするとミスをする可能性があります。丁寧に、確実に、指でなぞって確認しながら進めましょう。集中力や根気がいる作業ですが、これが図形模写をする上での大きなポイントになります。
もうひとつは上手に描けなくても焦らないという意味です。幼児期のお子さんは鉛筆を正しく持つ、線を自由に書くというところからスタートです。最初から模写ができなくても焦る必要はありませんので、コツコツと練習をしましょう。線を書く練習から徐々に模写の練習に移っていきます。1日1問でも取り組んで、たくさんの問題をこなすことが上達への道です。
まとめ
今回は図形模写の練習方法や練習をする上で気をつけるポイントなどを解説しました。図形模写は多様な力が求められるのでお子さんが苦手意識を持ちやすい分野です。はじめは上手く描けなくても諦めず、地道に練習を重ねていきましょう。