中学受験と高校受験どっちが良い?大学受験に有利なのは?
中学受験と高校受験、どちらが良いか迷っている方は多いのではないでしょうか。
大学に有利な方を受験させたいと思う親御さんもいるでしょう。
結論からいうと、お子様によって中学受験と高校受験どちらが大学に有利かは異なります。
今回は中学受験と高校受験の違い、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
目次
中学受験と高校受験の違い
中学受験のメリット・デメリット
中学受験に向いている子
高校受験のメリット・デメリット
お子様に合わせた選択を
中学受験と高校受験の違い
中学受験と高校受験には、大きく分けて3つの違いがあります。
①偏差値
中学受験をする子どもの数は小学生全体の20%〜25%程度といわれています。
日頃から受験勉強をしている学力の高い子が母集団を形成している為、中学受験の偏差値は低くなる傾向に。
一方で、高校受験における母集団は中学3年生のほとんど。
中学受験と高校受験では、偏差値が10以上違うことを認識しておきましょう。
②入試問題
一般的に、中学受験の入試問題は高校受験に比べ難易度が高いです。
私立中学の受験では、各校ごとに独自の問題を出題します。
特に難関校では小学校で習う内容だけで対応できない出題が多く、塾に通う等の特別な対策が必要です。
公立中高一貫校では応用力が求められる出題が多く、非常に競争率が高いため、やはり対策なしで合格するのは難しいでしょう。
高校入試では、基本的には中学校の教科書範囲からの出題になるため、基礎的な学力があれば合格できる学校は多くあります。
但し難関私立高校では、中学校の範囲を超えた内容が出題されることもあるため、対策が必要です。
③親の負担
中学受験の方が、高校受験より親の負担は大きくなります。
金銭的な負担としては、塾費用や、受験費用、学費が早期にかかることが挙げられます。
私立中学の場合、3年間の学費で数百万円かかるため注意が必要。
中学受験は「親の受験」ともいわれており、金銭面以外にも親のサポートが不可欠です。
お子様の塾選び、授業の復習、宿題のチェック、テスト直し、受験校の選択等、親にさまざまな負担がかかることを覚えておきましょう。
中学受験のメリット・デメリット
つづいて中学受験のメリット・デメリットをご紹介します。
中学受験の最大のメリットは、6年間の一貫教育です。
高校受験対策をする必要がない分、授業を早く進めることができ、6年間の学習範囲を高校2年生までに終わらせ、高校3年は1年間かけて大学受験対策をすることができます。
メリットの2つ目は、中学受験の方が学校選びの選択肢が広いこと。
近年高校からの募集を停止する中高一貫校が増えているため、中学受験の方が選択肢が広いといえます。
中高一貫校が気になる方は、早期に情報収集をして、中学受験対策をはじめていきましょう。
一方デメリットは、親の負担が大きいことと、中だるみが起きる可能性です。
中高一貫校では高校受験がない分、生徒が中だるみしてしまう危険性があります。
中学受験から解放された反動で学習意欲が低下してしまったり、学校に行くこと自体が嫌になってしまうといったリスクがあることは認識しておきましょう。
中学受験に向いている子
多くの生徒が受験する高校受験においては特に向き不向きはありませんが、中学受験の場合、お子様やご家庭によって向き不向きがあるといえます。
中学受験に向いている子の特徴は、以下の通り。
・勉強するのが好きな子
・明確な将来の夢がある子
・入りたい学校が決まっている子
・自己管理ができる子
・親の教育方針が固まっている子
中学受験は、周りに遊んでいるお友達もいる中で受験勉強に時間を費やす必要があり、お子様自身の意欲が高くないと上手くいきません。
早期から自分の意志がはっきりしており、精神的に大人な子の方が中学受験は成功しやすいでしょう。
また、お子様の意欲に加え親の教育方針が明確に決まっていると、お子様に合わせた学校選びができ、二人三脚で受験に臨むことができます。
高校受験のメリット・デメリット
高校受験はお子様の自主性が強くなる年頃なので、お子様自身が主体となって学校選びを進めていくことができるのが、高校受験の大きなメリットです。
お子様自身が選んだ高校のため、学校に通うモチベーションが高まることや、高校受験をする事で、大学受験まで緊張感を維持できるメリットも期待できます。
但し、中学3年生は思春期真っ只中のため、親の制御が効かない時期であることは念頭においておきましょう。
また、公立中学では学費が安く抑えられるというメリットも大きいです。
公立中学はさまざまな生徒がいる為、多様な価値観と触れ合えるメリットがある一方で、周囲の環境で学習面等に悪い影響が出てしまう可能性もあります。
親の方針が固まっている場合、中学受験を検討しても良いでしょう。
お子様に合わせた選択を
お子様の性格、ご家庭の教育方針等によって、中学受験と高校受験どちらが良いかは異なります。
各家庭でお子様と良く話し合い、納得のいく決断ができると良いですね。