中学受験と反抗期が重なってしまったら?保護者の関わり方を紹介


中学受験と反抗期が重なってしまうと、保護者は大変ですよね。「勉強をしなさい」と言っても、「うるさいな」と反抗されたり、成績が下がってしまったりすることもあります。
しかし、たとえ反抗期であっても受験は待ってはくれません。反抗期の特徴を理解したうえで、適切に関わっていくことが受験成功の鍵です。

目次

    反抗期の特徴

    反抗期が受験におよぼす影響

    反抗期の子供への保護者の関わり方

    まとめ

反抗期の特徴

 反抗期は、2歳ごろに起こる「第一次反抗期」と、思春期に起こる「第二次反抗期」があり、受験期に起こるのは第二次反抗期となります。
反抗期は子供が心や体の急激な成長に戸惑い、ストレスや不安、やり場のない思いなどが起こる時期です。それが反抗となって表れ、周囲の人、たいていは親にぶつけられることになります。

一般的には、男子より女子のほうが成長が早いので、反抗期も早く訪れる子供が多いです。女子は高学年になると友達関係が複雑化し、他人の気持ちを察するようになります。そのうえで、相手が困ることを理解しながら、話しかけられても無視をする、親と目を合わさないなどの態度をとることがあります。

一方、男子は心身の成長が遅めなので、高学年になってもなかなか自分の気持ちを言葉で表せません。そのため、もどかしい感情をコントロールできずに、乱暴な言動に出ることが多いです。ぶっきらぼうな言葉づかいになったり、物を壊したりするといった行動に現れます。

いずれにしても、反抗期では心や体の変化に戸惑いながらも、何とか子供は対処しようとしています。子供なりに様々なことを考えながら、反抗期を迎えているのです。

反抗期が受験におよぼす影響


反抗期になると、やはり「前と比べて勉強しなくなった」ということがよく見られます。保護者としても受験にも大きく関わるので気になるところです。
しかし、勉強しないからといって「勉強しなさい」とむやみに言っても、反抗してますます勉強しなくなる場合も多いです。

子供との口喧嘩やバトルに疲れ、ついには「全て子供に任せて放っておくことにした」という対処法をとる保護者もいます。しかし、中学受験の段階ではまだ保護者のサポートが必要な年齢なので、注意が必要です。

大切なのは、反抗期に合わせた対応をとることです。子供の中でこれだけ急激な変化が起こり、実際の様子も変わっているのに、保護者の関わり方が全く変わっていなかったということもあります。子供に合わせた適切な関わりをしていきましょう。

反抗期の子供への保護者の関わり方


【むやみに叱らない】
子供の態度で気になる点は多々あると思いますが、むやみに叱ることは逆効果です。そもそも、この時期の子供は大人からの干渉を嫌います。適度な距離感を保ちながら、本当に必要なときだけ注意する必要があります。


叱るときは、そのときに言いたいことだけを簡潔に伝えるようにしましょう。つい、一緒に「前は勉強していたのに」と過去を持ち出したり、「○○がそんなにだらしないから」など、子供の人格を否定したりしがちです。


また、むやみに叱らないためには環境を整えることも必要です。子供が部屋でさぼっているならリビングなど目の届くところで勉強させるなど、どうすれば叱らずに済むかも一緒に考えましょう。

【子供が頑張っていることに注目してほめる】
だめなところばかりでなく、良いところや頑張っている部分に目を向け、ほめるようにします。このとき、子供の反応は気にしないようにしましょう。
もし子供からよい反応がなくても、言葉はしっかりと届いています。やはり、いくら反抗しているとはいっても子供は親にほめてほしいものです。ご機嫌取りでむやみにほめるのは逆効果ですが、適切な場面での賞賛は自尊心や学習のやる気アップにつながります。

【保護者が心に余裕をもつ】
反抗期の子供との関わりは本当に難しく、ストレスがたまります。しかし、その状態で子供と向き合うと、つい感情的になったりイライラしたりしてますます関係が悪化しがちです。まずは保護者自身がきちんとストレスを発散し、余裕をもった関わりをすることが大事です。

【子供と関わる人数を増やす】
たいていは母親が子供と向き合いがちですが、両親で役割交代できないかも考えてみましょう。たとえば、一人は叱る役で、もう一人はあとで子供をフォローする役といった形です。

また、学校や塾の先生など、第三者にも頼りましょう。子供は、親にだけは見捨てられることがないという安心感から親にだけ反抗することがあります。保護者のいうことは聞かなくても、第三者の言うことなら素直に聞く子供がいるので、うまく利用しましょう。
このように反抗する子供は、ある意味親が正しい子育てをしてきたという証拠です。自信をもって第三者を頼ってください。 

まとめ


反抗期とその関わり方についてまとめました。反抗期の子供は、心身の急激な変化に対応しようと様々なことを考えています。くわえて、受験についても本人なりの考えはあるのです。保護者は子供の考えをまずは受け止めた上で、適切な関わりをするとうまくいきます。

適切な関わりとは、子供をむやみに叱らずに適切な距離感を保ちながら、子供の頑張りを認めていくことです。また、保護者だけで対処しようとせずに塾の先生など第三者も巻き込むことで、上手くいく場合もあります。

反抗期は子供にも親にも大変な時期ですが、適切な関わりをすることで受験勉強を続けることができます。保護者が心に余裕をもって、対処していきましょう。

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